南米の伝統音楽パシージョ

パシージョとは

パシージョは、ヨーロッパから伝わったオーストリア・ワルツが南米の土着のメロディーと融合し、19世紀初めにコロンビアやエクアドルでうまれた南米のワルツ。 コロンビアやエクアドルではパシージョと呼ばれ、またペルーやベネズエラ、中米などその他の地域ではそのままワルツと呼ばれているケースもあります。

パシージョはエクアドルの国民的音楽

初期のパシージョはバンドラ(bandola)、ティプレ(tiple)、ギターと言ったアンデス音楽でもお馴染みの弦楽器を使って演奏されるインストゥルメンタル曲でしたが、20世紀以降は恋愛、失恋、家族、祖国などについての歌詞がつけられ、南米の大衆音楽として広く歌われるようになります。

特にエクアドルでは、哀愁のあるメロディーや歌詞がつけられた人気曲が数多く生まれ、日本の演歌や歌謡曲と同じように国民的な音楽として広がりました。エクアドルでは、10月1日はパシージョの日として定められており、またユネスコの無形文化遺産にも申請中とか。今もエクアドルのシンボル的音楽として大衆の間に根付いています。

パシージョの有名曲がいろいろ入っています。