タンゴとは
タンゴは南米アルゼンチン~ウルグアイ発祥の音楽とそのダンス。19世紀半ばにキューバのアバネラ、ヨーロッパ由来のワルツ、そしてウルグアイのアフリカ系住民の間で広まっていたカンドンベなどがベースとなり誕生しました。
大きくは①アルゼンチン・タンゴと②コンチネンタル・タンゴに分けることが出来、アルゼンチン・タンゴは、バンドネオンを用いるのが特徴。打楽器が使われない代わりにバンドネオンでスタッカートを刻みリズム感を出します。
これに対しコンチネンタル・タンゴとはヨーロッパのタンゴのこと。バンドネオンの代わりにアコーディオンが使われ、管弦楽の編成でムード音楽のように柔らかいサウンドで演奏されます。
またタンゴには3つの曲調があり4拍子はタンゴ、3拍子はワルツ、そして2拍子の曲がミロンガと分けることが出来ます。
タンゴの時代別代表曲
タンゴ創世記1
1910年代ブエノスアイレスが南米のパリと称されアルゼンチンが最も栄えた時代、最も有名なタンゴ曲「ラ・クンパルシータ」はリリースされました。タンゴを知らない人でもきっと聞き覚えがあるでしょう。タンゴと言えばこの曲です。
タンゴ創世記2:ボーカルタンゴ
また20年代にはタンゴ史上最高の歌手と言われるカルロス・ガルデルが登場。それまでインストゥウルメンタル一本だったタンゴは、以降インスト曲とボーカル曲の両方で作られるようになります。
ピアソラ
バンドネオン奏者でバンドリーダーのアストル・ピアソラはジャズやクラシック音楽にも通じ、タンゴの常識を破る斬新な作品を数多く発表。タンゴの革命児として60年代~80年代には世界的な成功もおさめます。中でもポルテーニョ(Porteno)シリーズやアルバム「Zero Hour」は最高傑作として今も高い評価を得ています。
クラブタンゴ
2000年代以降はタンゴとクラブミュージックを合わせたクラブタンゴ、或いはヌエボタンゴと呼ばれる新しいタンゴが誕生。若者層を中心に人気を得ています。